新装オープンした扇ケ谷無量寺谷の「鎌倉歴史文化交流館」を訪ねて

蝶人物見遊山記第241回&鎌倉ちょっと不思議な物語第382回&勝手に建築観光第56回

ところで昨日紹介した鎌倉扇ケ谷無量寺谷の「無量寺無量寿寺)」跡には、げんざい鉄筋コンクリートとガラス製の現代建築が建っていて、その設計が香港上海銀行や米国のアップル本社を手掛けたイギリスの建築家ノーマン・フォスターだというから驚く。

フォスター+パートナーズが設計し、2004年に竣工した奇妙な仏教的な臭いのする個人住宅「Kamakura House」は、その後センチュリー文化財団等が所有するところとなっていたが、2013年にこの建物を寄贈された鎌倉市が公共施設として改修し、今年の5月15日に「鎌倉歴史文化交流館」がオープンしたのである。

以前と比べてどこがどう変わったのかはよく分からないが、広大な敷地の中に本館と別観の2か所に分かれて妙に細長いコンクリートの壁が窮屈そうに立っている佇まいは、ロンドン市丁舎の魁偉、千代田区のセンチュリータワーのエグさとはうらはらの状態にあるもので、この中途半端さは建物の内部の迷路のような通路を歩いていても変わらない。

そもそもが基本的かどうかはいざ知らず、そもそもノーマン・フォスターなんて名のみ有名でもろくな建築家ではないことはこの「鎌倉歴史文化交流館」を訪ねてみれば一目瞭然だろう。

せっかく鎌倉幕府ゆかりの良地に所を得たというのに、それと融和するどころか妙に張り合って「個性」を主張するコンクリーの塊などぜんぶ壊して昔ながらの平屋の日本建築を移設すればよかったのになあとため息がでる。

しかしながら、有史以来の鎌倉の歴史文化を映像、史料やこの地で発掘された考古遺物などを展示しながら視聴覚を通じて総合的体系的に理解してもらおうとする試みはきわめて有意義であり、鎌倉来訪、特に銭洗い弁天散策の折は、ついでに訪ねて頂きたいものである。

    壊憲の先棒担ぐ安倍蚤糞議会にて右翼紙をPRする 蝶人