聴講三週目

 先の木曜日で今年の通学生活も第三週目に入り、聴講している講義も二つともいよいよ序論が終り、本論に入りだした。

 朝、一講時目「栄西道元」では、元亨釈書(げんこうしゃくしょ:14c.に書かれた日本最初の仏教通史。諸々の高僧の伝などが続く)の中の明菴栄西さんの項の読み下し文を読み進めるという格好で始まった。

栄西さんと言えば、祇園にある建仁寺を開山し『喫茶養生記』を記したこと有名なんだが、本当は禅僧としてどの程度に偉いのかは、私奴は良く知らない(明治期に欧米に出留学し、帰国して先進諸学について横文字を縦文字に直して移入しただけの学者先生程度のもんではなかろうかと私奴は思っている。まあ今のところの私奴の誤解かも知れんが)。

二度も中国(宋)に渡り、明恵さんや道元さんも立派な禅師だというからには偉い僧なのだろうが?

 まあ、それは兎も角、原文でなく読み下し文を読むというのは漢文に疎い私奴にとってはありがたいのだが、若い学生さん向けに初歩的な解説がダラダラと続いたのには少しばかりウンザリ気味だ(まあ、本来は若い学部生向けの講義なんだからいたし方がないのだが)。

「今しばらくは我慢して!」と思っているが、こんな話が続くようなら、ワザワザ朝早くから教室に出向くだけの値打ちはないなあ!

 次の講義まで4時間のヒマがあったので、折よく学内の歴史博物館で開かれていた「原の白隠さん」展を覗いたり、図書館で昼寝をしたり。「原の白隠さん」展は、白隠禅師250年遠諱記念として開かれているもので、松蔭寺と沼津に伝来する白隠さんの禅画・墨蹟を展示したもの。展示室には学芸員さんがひとりポツネンと受付をしていただけで訪問者はなし。昨春松陰寺を訪れた時のことを思い出しながら見て回り、学芸員の女性から解説を受けた。

昼過ぎに図書館で聴講生仲間と出くわしたので、学生食堂に席を移しコーヒーを飲みながらバカ話で時間を潰した。

 四講時目は「仏教哲学の世界観」。タイトルはえらく仰々しいが、要は世親の『倶舎論』の講義。この講義を聴講するはもう四年目にはいる、今年度はさらに聴講する人が増え、相変わらず人気が高い。『倶舎論』の細部をクシャクシャと読むのだから(多分全体を読み終えるには、この先10年はかかりそう)ペダンティクとも言えそうなものだが、先生の解説が細部をつつきながらも仏教全体や原始仏教(お釈迦さんの教説)と今日の日本仏教大乗仏教)との比較など話が及び並みの坊さんの説法にない新鮮さを感じさせる点が、大勢の聴講生を集める所以だろうと思う。

 今日からGW突入、次回聴講は5月4日でGWのど真ん中。だが、学校は休みではない。まあ、どのみち私奴は閑人。世間がGWであろうがなかろうが関係はない。シコシコと教室へ通うことになる。

さて、今日はヒマ潰しに、松の木のみどり摘みでもするか!

 

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