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書譜のあと

[あらすじ] 10月から書を独習し始めて、先月ついに当初の目的のひとつである

草書に辿り着いたと思ったらいきなり孫過庭の書譜を全臨した。

書譜の臨書は楽しかった。

というのも、内容がおもしろいからだ。

同時に、隷書は曹全碑を臨書していたのだが、

曹全はどこの生まれで親はどういう経歴で本人はどうしてこうしてとか

この碑を建てるためにどこの誰がいくら出したとか

そういったことを書いていても、あんまり興味を持てなかった。

その点、書譜は書論、つまり書についての孫過庭の意見が述べてある。

その意見がしかも、自分が思っていたことが言われていたりするので、読みがいがある。

一字一字を書いていくペースで読むので、しっかり読む。

これはいい。

書論を臨書するのは、書く練習になるばかりか、書についての古人の主張も同時に

知ることができる。

漢文を読むだけでは困難ばかりが気になるし、

書くだけでは薄っぺらに字をなぞるだけに陥りがちだ。

臨書は着実に書きながらじっくり読めるところが良い。

読みたいと思っていた書論がある。

私が書を始めるきっかけにもなった、宋の米(べいふつ;1051-1107)の「海岳名言」だ。

海岳というのは米の号で、名言というのは自慢げに聞こえるが、

格言といったような、短く凝縮された文のことを言っているのだろう。

ただ読むのは億劫なので、これを臨書しながら読んでみたい。

すぐにではないな、いつか、ね。

その他にも…

次の草書のお題としては、賀知章(がちしょう;659-744)の孝経、

隷書は、玄宗皇帝(げんそう;685-762、在位712-756)のやはり孝経、

それに、古隷は、馬王堆帛書(はくしょ:絹布に書いたもの)の老子

なんなら郭店竹簡の老子で篆書も習いたい。

それに、行書もそのうち始めたい。

飽きる暇が無い。