【春分奉納祭】創造は制作ではなく、精神の高みの反映物である。 加藤由迦さん

今回の儀礼の演目のテーマである

「オキツカガミとヘツカガミ」

これまでの時代の終焉と、

新たな時代の誕生を意味する特別な儀礼として

執り行わさせていただきました。

儀礼芸術集団である和羅靈(ワラヒ)が行う、

これらの表現は、ただ単にエンターテイメントではなく、

ロジックとシステムのある本格的な神事として執り行っています。

執り行わさせていただく私たち自身が、

日々、自分達がどのような生き方をしているかによって、

儀礼芸術の意味とパワーが大きく変わってしまいます。

本当に身を清め、禊し、精神をクリアに保ち、

日常的なあり方の全てを丁寧で本質的なものでなければ、

本当のクリエイションは起こせないのだと身にしみて感じています。

神事はツクリバ意識で

クリエイションすることそのものだと感じています。

クリエイションは手法ではなく、

生き方そのもの。

生き方、在り方の質が高まると、

その質にあった表現のクオリティに近づけるようにして、

必要なものが全てやってきます。

クリエイションは活動によって生じるのではなく、

いかなる精神であるかによって生じる、

副産物のようでなければなりません。

何かを生み出そうと焦りもがく状態では、

クリエイションは起きず、

無理に形にしようとした歪みだけが生じてしまいます。

私たちは生きるということの中にある、

精神をいかに高めるかによって、

より美しいものを世界に生み出すことができます。

今回の奉納祭を終え、和羅靈(ワラヒ)の名のように、

「個」を手放すことの本当の意味を学びました。

自分を高めたものが、その高みを自分と全ての人や世界のために捧げる。

それは、自分と相手、自己と他者、

自分と世界の分離を超えるための第一歩だったように感じます。

そうやって、これまでの自分のパーソナリティーを手放すことで、

新たなクリエイションの炎が生まれ出でる。

過去を昇華させ、過去の自分という個を昇華させ、

新たな時代の荒御魂が生まれる。

十種神宝、次なるテーマはヤツカノツルギ。

八方向を示すヤマタノオロチを手なずける、

真実の剣。

オキツカガミとヘツカガミによって、

自己を溶かし、新たな命が生まれたその先にあるものは、

自己と他者の間や、自己と世界の間には、

完全に分離がないものを示す剣。

魂に正直に語られる言葉を使わなければ、

すでにそれはヤマタノオロチに精神を奪われている。

私たちは正直であり、誠実でなければならない。

誠実な言葉を語らなければならない。

何に正直であるべきかというと、

自分自身にであると剣は答える。

自分自身に誠実でないものは、いかに善を選択しても、

偽善であり他者に不誠実になってしまう。

ヤツカノツルギは、私たちに何を語るのかを問う。

言葉は世界を新たな次元に導く剣。

言語の持つ本当の奥行きが語られるには、

私たちの日々の細部にわたる、正直さが問われる。

次回、秋分奉納際は出雲の地で執り行われる予定です。

ヤツカノツルギは私たちに、

嘘偽りのない誠実な本来の魂を思い出させようとしています。

神事としての儀礼芸術を執り行えることに感謝して、

私たち自身が生き方と在り方を、より一層純粋なものへと高めて生きたいと思います。

クリエイションとは精神の高みの反映物。

物質的制作ではなく、精神のアートの現れなのだと思います。

加藤由迦

http://ameblo.jp/kolob/entry-12259070704.html